JARLに必要な機能 のバックアップ(No.4)


JARL改革にあたって、本来JARLに必要な機能について考える

 

資料の収集、保存、公開

過去に開発された技術や製品の資料の収集、保存公開。

 

紙文書について、アマチュア無線最盛期は出版各社が様々な雑誌や書籍を発行し、膨大なアイディアや実験,研究記録が書かれた。しかし、それら紙媒体は一過性の物であり、雑誌であれば1か月、書籍も数年で販売を終了する。特に最盛期であった90年代前後の物に関しては殆どが図書館等からも既に廃棄されており、特に技術情報が豊富に記録されているハムジャーナルやモービルハム誌についても、WAKAMONOはもはやその存在を知る者すら知らない。仮に知っても入手はほぼ不可能。興味を持って参入してきたWAKAMONOが基盤技術を知る事ができず、永遠に車輪の再開発が繰り返されている。これではアマチュアが進歩できるわけがない。国立国会図書館ですら電子化作業を進めている時代に、通信の最先端であるべきアマチュア無線の資料はいまだに電子化に着手すらされていない。例えば最近気づいた事として、D-STARのシリアルポートでRBBSを運用したら文字通信が主流の現代にピッタリで楽しいのではないかと思ったが、そもそもRBBSに関する技術情報も知る事ができずプログラムも入手できず、年寄りに相談しても、難しかったが当時は楽しかった、以上の何も出てこず役に立たず、こんな状態では80年代のRBBSの発明からやり直さなければならずD-STAR活用など遥か未来の夢物語。技術的な進歩が全くできない。

 

デジタル文書も一昔前はインターネット上に公開した物は永遠に残り続けるなどと勘違いしている者が多かったが、個人WEBサイトは管理者、多くの場合作者本人の、放置、飽き、死亡、及び、保存していたサーバのバージョンアップによる障害、サービス終了による削除、等により次々失われている。特に2019年3月31日、無料サーバ ジオシティーズ のサービス終了により、2000年代に作成されたアマチュア無線機器の自作資料、運用技術、プログラム、等の膨大な資料が消失した。他のフリーWEBサーバも2010年代に次々サービス終了、契約プロバイダのサーバ上に作成された記事もネット契約の変更や本人の死亡による解約により日々消失している。アマチュア無線家が苦労して開発してきた技術が次々と無に帰していく惨状を見過ごすつもりなのか。

 

これらの資料はJARLにてみんなのお金を使って大切に保護すべきである。

 

情報収集,公開

Wikiの運用

ホビーユースの判断と合法宣言

・近年ラジコンドローンにおいてアマチュア無線帯域が利用されているが、カジュアルなドローンは多くが若干の遅延を許容するため2.4GHzWiFiを使用しており、アマチュア無線免許が必要な5.7GHzアナログFPVは主にドローンレース用である。競技には賞金を伴う場合が多々あるが金銭利益を目的とする行為であり違法ではないのか?

・同人誌の売買が目的であるコミケでのアマチュア無線の利用は金銭上の利益に該当しないか?金銭を効率的に利用するための通信は利益目的であり違法ではないのか?

・総務省は近年、アマチュア無線を活用したIoT技術者の育成を掲げているが、技術者の育成を目的とする通信は金銭上の利益を目的とする行為であり違法ではないのか?

・オリンピック記念局なんて悪名高き電通の宣伝に加担するなど言語道断ではないのか。オリンピックの宣伝は許されるのに何故他の宣伝行為は違法と言われるのか。

・アマチュア無線における商用利用を見込んだ技術の研究開発は違法なのか?技術の商用展開の可能性のある大学衛星は当然アウト、そもそも商用展開につながるマルコーニらによるアマチュア無線の発明も違法ではないのか。

 

「金銭上の利益のために使用してはいけない」という一文においてこれらは一様にアウト判定されるリスクを伴う物であるが、例えば著作権法ですら2016年頃のTPPによる法改正で、営利目的の違法コピー,海賊版は問答無用で違法、個人のファン活動における二次創作は原則的に合法と決定された。(参考: https://taroyamada.jp/?p=8763)

また、アマチュア無線と同じ趣味活動の場であるコミケ等の同人即売会をはじめ多くのイベントにおいても、個人や団体によるファン活動における売買と、企業や営利団体による商売は、参加費や出展場所が分けられるなど区別されている。

 

世間一般では趣味と業務の区別が管理できる事は当たり前なのに、なぜアマチュア無線家に関わると急に区別できなくなって違法違法と騒ぐ奴が湧くのか。知識不足、世間知らずな一部の利用者による横暴が原因ではないのか。

高価な機械を買って不便なモシモシごっこで自己満足するだけがキングオブホビーであるならこんなバカげた世界は見限られて当然であり、WAKAMONOを集めようなど言語道断である。趣味とは何でありアマチュア無線の本質は何なのか考えを改め、一方的な駄々ではなく正しく説明できる大人になるべきである。

 

この惨状は個人の努力ではもはや正しきれない。アマチュア無線の趣味活動による利用は原則合法でありWAKAMONOの様々な夢や可能性を実現できる場である事を、JARLの権力とみんなのお金と知識を使って解決に向けた周知広報をすべきである。